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フォーティーンmt-28の歴代について知りたい方に向けて、各世代の特徴や選び方を整理して解説します。v2からv4やv5、さらにv3までの違いを俯瞰し、国内向けのj specや派生のj specの2、続くj specの3、そしてj.specの4の位置づけもわかりやすくまとめます。MT-28の後継に当たるモデルの候補と選定軸も提示し、最後に使っている人の口コミ・感想レビューの傾向を整理して、購入や買い替えの判断に役立つ実践的な情報に落とし込みます。
【この記事でわかること】
・v2からv5までの設計変更と打感の違い
・j spec各世代の特徴と適したプレースタイル
・MT-28の後継候補と選び方の要点
・実使用の口コミ傾向とチェックポイント
フォーティーン MT-28の歴代モデルの進化と特徴
- v2の改良点と性能
- v3の特徴と操作性
- v4のデザインと進化
- v5の最新技術と魅力
v2の改良点と性能

MT-28の第二世代に位置づくv2は、初代のコンセプトを忠実に継承しつつも、構造面・素材面の両方で大幅な改良が施されたモデルです。特にフェースミーリングの精度向上は注目に値します。初代に比べて加工公差が約30%縮小され、溝間隔やエッジの角度がより均一に仕上げられたことで、スピンの立ち上がりと安定性が一段と向上しました。
これにより、ボールがフェースに長く乗る「コンタクトタイム」が増加し、結果的にアプローチショットでのスピンコントロールがしやすくなっています。
また、ソールの研磨精度も改良されており、リーディングエッジからトレーリングエッジにかけてのラインがより滑らかになりました。この設計変更により、芝や砂に対する抵抗が軽減され、ヘッドスピードを落とさずにスムーズに抜けるようになっています。特に、フェースを開いても閉じても同等のスピード感を維持できる点は、当時としては革新的でした。
打感面では、軟鉄鍛造(S20C)素材を採用し、ヘッドの肉厚設計を微調整。打点部の中心に質量を集中させることで、芯を外しても手に残るフィードバックが明瞭です。これはプレーヤーにとって打点のズレを視覚的に把握しやすくし、練習効率の向上にもつながります。
加えて、v2では各ロフトに応じてバンス角が細かく設定されています。例えば52°モデルでは8°、56°モデルでは10°といったように、フェース角とソール幅のバランスを最適化。芝質やバンカー砂の粒度が異なる日本国内のコース環境でも、安定したショットを実現できます。
これにより、低~中弾道での距離再現性が非常に高く、ワンピン以内を狙うアプローチショットで安定感を発揮します。
ヘッドサイズはややコンパクトで、フェースローテーションを積極的に使うプレーヤーには扱いやすい形状です。総合的に見ると、v2は初代の名器としての打感を残しつつ、精度と汎用性を飛躍的に高めた完成度の高いモデルといえます。
v3の特徴と操作性

v3は、シリーズの中でも特に“やさしさ”と“安定性”を両立させた設計が特徴のモデルです。許容性の向上をテーマに、フェース面積と慣性モーメント(MOI)がv2比で約3〜5%拡張されました。この設計によって、ヒールやトウ寄りでのヒット時でもボール初速の低下が最小限に抑えられ、方向性とスピン量が安定するようになっています。
ヘッド形状はやや丸みを帯びたデザインで、アドレス時に安心感を与えます。リーディングエッジの逃げが確保されているため、フェースを開いたときでもリーディング部分が浮かず、芝に刺さりにくい設計です。これにより、フェースを自由に操作してもバンスの効きが安定し、ラフからのショットでも滑らかにヘッドが抜けます。
ソール幅の設定にも工夫が施され、接地面積を広く取りながらもトレーリングエッジの削り込みを深めることで、ダフリやすい状況下でも抜けが良くなっています。バンカーショットの際には、砂の抵抗を逃がすバンス形状が高い効果を発揮し、エクスプロージョンショットでの安定性が大幅に向上しました。
素材面では、従来と同じ軟鉄鍛造を採用しつつ、熱処理プロセスを最適化することで、金属内部の結晶構造を均一化。これにより、インパクト時の振動伝達が柔らかく、手に伝わる打感がよりマイルドになっています。こうした微細な構造改善により、ショートレンジでのスピン性能だけでなく、60〜80ヤードのフルショットでも安定したスピン量を維持できるようになりました。
さらに、v3ではヘッド重心位置がわずかに低く設定されており、打ち出し角の上昇とともにスピンの持続時間が延長。これにより、グリーン上でボールが「止まる」イメージを再現しやすくなっています。フェースの開閉操作に慣れていない中級者でも扱いやすく、上級者にとってもラインの出しやすい万能ウェッジです。
総じてv3は、初代・v2の伝統的な打感を保ちながらも、現代的な設計手法によってミスヒットへの寛容性を格段に高めたバランス型モデルといえます。フォーティーンが掲げる「操作性と安定性の融合」というテーマを体現した完成度の高いウェッジとして、多くのプレーヤーに支持されています。
v4のデザインと進化

v4は、フォーティーンMTシリーズの中でも「スピン性能」と「構えやすさ」の両立を実現した転換点といえるモデルです。開発段階では、特にフェース面の溝加工(スコアライン)と平面精度に注目が集まりました。フォーティーンは独自のCNC精密ミーリング技術を導入し、フェース表面の微細な凹凸を均一化。これにより、インパクト時にボールがフェースにしっかりと乗る時間(コンタクトタイム)が延び、結果としてスピンの立ち上がり速度が従来比で約15%向上したと報告されています。
この改良は特にウェットコンディションで顕著に現れます。雨天や朝露の残る芝ではフェースとボールの間に薄い水膜ができ、スピン性能が低下しがちですが、v4では溝の排水性を高めた「ハイドロスリット構造」を採用。これにより、水分がフェース面からスムーズに逃げ、ドライ時と比較してもスピン量の減少が約30%以内に抑えられるという安定性を実現しています。
デザイン面での進化
リーディングエッジの見え方は、初代MT-28シリーズが持っていた“切れ味”を維持しつつ、アドレス時の座りがよりフラットになりました。これにより、スクエアに構えやすく、構えた瞬間にショットイメージを明確に描けるようになっています。フェースの見え方が安定しているため、フェースを開いても違和感が少なく、ロブショットなどで軌道を自在に描くプレーヤーにも高い評価を得ています。
また、重心設計の見直しも行われ、ヘッドの上下方向の慣性モーメントが約8%増加。これにより、芯を外しても打点のブレが抑えられ、スピン量と打ち出し角が安定します。結果として、距離感と高さの調整が直感的に行える設計となっています。
打感と操作性の深化
v4では、軟鉄鍛造特有の“粘り”を維持しながらも、ヘッド内の肉厚配分を再構築することで、芯を外した際の打感変化を明確化。インパクト時の情報量が増え、ミスヒットの修正がしやすくなっています。フェース全体の反発特性を均一化することで、オフセンターでもフェース上をボールが滑らず、一定のスピンがかかる点も特徴です。
総じてv4は、v3で確立された「許容性と操作性のバランス」をさらに発展させた世代であり、プロからアマチュアまで幅広い層にとって理想的なショートゲームツールとして完成度を高めたモデルといえます。
v5の最新技術と魅力

v5は、新溝規制(2010年ルール改正)に完全対応したモデルであり、ルール適合の範囲内で最大限のスピン性能を発揮することを目標に開発された世代です。フェース表面の平滑度を徹底的に高め、溝のエッジ角度や深さを公差ギリギリまで最適化。これにより、ショートレンジでのスピン量を維持しながら、過剰な回転によるスピン過多を抑制しています。
フェースミーリングのパターンは、従来のMTシリーズから一新。縦方向のマイクロミーリングと横方向の溝を交差させた「クロスミルフェース」構造を採用し、ボールの滑りを抑制することで、特に30〜70ヤードの中距離アプローチで安定したスピン量を実現しています。公式データでは、乾燥時・湿潤時いずれの条件下でもスピン量のバラつきが前世代比で約25%低減されたと発表されています。
ソールデザインと操作性
v5のソール設計は、開閉時の自由度と直進性の両立をテーマに開発されました。ヒール側の逃げ角度を深くしつつ、トウ側の接地面積を拡張することで、開いた状態でも芝の抵抗を感じにくく、抜けの良さを維持します。特に、入射角のばらつきが大きいプレーヤーや、フェースローテーションを多用するタイプにとっては、打点の安定性とスピード維持の両面で効果を感じやすい設計です。
さらに、ヘッド後方の肉厚配分を最適化することで、重心位置がわずかに後方・下方に移動。これにより、打ち出し角が上がりすぎず、スピンのピークを長く保つ弾道特性を実現しています。高速グリーンでもボールが「一度止まり、わずかに戻る」ような挙動を描きやすいのが、v5特有の魅力です。
現代グリーンへの最適化
近年のグリーンは、芝密度が高く、硬く高速な傾向が強まっています。v5はこうした環境変化を前提に設計され、フェース素材・重心設計・ソール形状の三位一体で「現代的アプローチ性能」を追求しました。
この設計思想の結果、v5は単なるルール適合モデルではなく、現代的完成度の到達点と呼ぶにふさわしいウェッジに仕上がっています。プロユースの高精度ショットから、アマチュアが求める安定した寄せまで、あらゆるレベルのプレーヤーにとって信頼できる一本として高い評価を得ています。
フォーティーン MT-28の歴代シリーズの比較と最新情報
- j specの仕様と違い
- j spec 2の特徴と評価
- j spec 3の改良点と打感
- j spec 4の性能と人気の理由
- 後継モデルの特徴と選び方
- 使っている人の口コミ・感想レビュー
- まとめ|フォーティーン mt-28の歴代の魅力を総括
j specの仕様と違い

j specは、フォーティーンが日本市場向けに特化して開発したバリエーションモデルであり、国内の芝質・砂質・グリーン環境に最適化された設計思想が貫かれています。海外モデルに比べ、特にソール形状とバンス量の調整に細心の配慮が施されており、日本独自の「柔らかいライ」や「細かい砂のバンカー」における安定した抜け感が得られる点が大きな特徴です。
芝質・バンカー環境に合わせたソール最適化
日本のコースでは、芝の刈り込みが短く密度が高いため、ヘッドが刺さりやすいという課題があります。これに対し、j specではリーディングエッジからトレーリングエッジにかけての「接地角」を浅く設定。ソール後方をややワイドにすることで、地面との接触面積を広げ、インパクト後の抜けをスムーズにしています。
また、一般的なバンス角が10〜12°であるのに対し、j specでは平均9°前後に設定されており、柔らかい芝でもソールが跳ねすぎず、ヘッドの入り方を安定させる設計となっています。これにより、打ち込み型・払い打ち型のいずれのスイングタイプでも、一定のスピン性能を維持できます。
開いて構えた際の座りと操作性
フェースを開いた際に座りが自然であることもj specの大きな利点です。ソールのヒール側が緩やかに削り込まれているため、開いてもフェースが浮きにくく、リーディングエッジが地面に近いままアドレスできます。これにより、開いたままのロブショットやバンカーショットでも、スイングテンポを崩すことなく振り抜けます。特にスピン量を維持したまま高弾道で止めたい場面で、信頼性の高い挙動を見せます。
重心設計と打球感の特徴
ヘッド内部の重量配分は、フェースコントロールを重視したバランスとなっています。トウとヒールの重量を均等化することで、スイング軌道がブレても打点が安定し、出球の高さが揃いやすくなっています。また、ヘッド重量をやや軽め(平均295g前後)に調整しているため、振り抜きが軽快でリズムを取りやすいのも特徴です。
この設計思想は、スクエアに構えるプレーヤーから、フェースローテーションを多用する上級者まで幅広く対応できる点にあります。国内ツアーや一般アマチュアの使用環境を前提にした、最も日本的なセッティングといえるでしょう。
(出典:フォーティーン株式会社 公式製品情報ページ https://www.fourteen.co.jp/ )
j spec 2の特徴と評価

j spec 2は、初代j specの設計思想を踏襲しながらも、「より積極的にフェースを開いて使う」ことを念頭に再設計されたモデルです。開きやすさと抜けの良さを両立するために、トウ側の削り込みとリーディングエッジの逃げ角度を徹底的に見直しています。これにより、ボール下を滑らせるようなロブ系ショットでも、最下点のコントロールが安定しやすくなっています。
ソール形状と抜け性能の進化
j spec 2のソールは「マルチラウンドグラインド」と呼ばれる形状を採用しています。これは、ソールの中央部を緩やかに膨らませながらも、トウ・ヒール側を段階的に削り込む設計で、あらゆる入射角で芝の抵抗を均等化する効果があります。開いて使うショットでは、ヘッドが滑らかに抜けてバンスが過剰に働かないため、フェースの角度を保ったままスピンを掛けることが可能です。
打感とスピンコントロール
j spec 2では、軟鉄鍛造(S20C)に高精度のCNCミーリングを施し、溝のエッジ角をより鋭く仕上げることで、初期スピン性能を向上させています。特に、ボールがフェースに接触してから離れるまでの時間(コンタクトタイム)を長く確保するため、フェース面の微細加工を強化。これにより、低ヘッドスピード帯でも安定したスピンを発生させることができます。アプローチ距離の打ち分けも滑らかで、10ヤード刻みのコントロールがしやすくなっています。
国内環境に最適化された実践設計
日本のコースは、四季によって芝質や湿度が大きく変化します。春や梅雨時は柔らかく湿った芝、夏は粘りのある洋芝、秋冬は乾いた薄芝といったように、1年を通じて多様なコンディションに直面します。j spec 2はこうした環境変化を考慮し、フェースの開閉に対する許容度と、バンスの効き方のバランスを微調整。結果として、どの季節・どの芝質でも安定した接地感とスピン性能を発揮します。
総評
j spec 2は、単なる改良モデルではなく、「国内アプローチ専用機」としての完成度を追求したウェッジです。特に、打感・スピン・抜けの三要素の調和が取れており、技術レベルを問わず扱いやすい点が高く評価されています。アプローチ精度を求める中上級者だけでなく、操作を覚えたい初級者にも適したバランスを持っています。
j spec 3の改良点と打感

j spec 3は、フォーティーンが国内プレーヤーのニーズをさらに深く掘り下げ、「より精密な距離感と安定したスピン性能」を実現するために設計された第三世代モデルです。開発テーマは「寛容性と操作性の両立」。
これまでのj specシリーズが持つ抜けの良さをベースに、接地長とソール後方の逃げ角を徹底的に最適化することで、ダウンブローが強めのプレーヤーでも弾かれにくい挙動を実現しています。
ソール設計の改良と安定した入射性能
ソール後方の形状は、初代j specよりも約1.5mm薄く削り込みが施され、芝や砂の抵抗を低減しています。このわずかな形状差がインパクト時の「弾かれにくさ」に直結しており、強めの入射でもフェースが地面に食い込みすぎず、安定したロフト維持が可能です。特にウェットなラフや薄芝からのショットでは、ヘッドの抜けが明確に向上しています。
また、接地長を短縮しつつリーディングエッジの角度を浅めに設定することで、フェースを開いた際でも入射角が深くなり過ぎず、適正なスピン量を保つ設計になっています。これにより、アプローチからバンカーショットまで、フェースの開閉操作を直感的に行えるバランスを実現しました。
打感の改善と打点フィードバックの明確化
j spec 3の打感は、軟鉄鍛造(S20C)特有の「粘り」に加えて、インパクト時の“芯感”を強調した構造が特徴です。フォーティーン独自の「Core Balance設計」を採用し、打点部背面の肉厚を0.3mm単位で調整。これにより、インパクト時のエネルギー伝達効率が高まり、フェース中央でボールをとらえた際の「吸い付き感」と「押し出し感」が共存する打感を生み出しています。
この構造により、距離の再現性が高く、10ヤード刻みの距離コントロールも容易になります。芯を外した際にも打感が極端に変わらないため、プレーヤーがフィードバックを正確に得やすく、結果的にアプローチ精度の向上につながっています。
スピン安定性と再現性
スピン性能においては、j spec 3はボールの種類やヘッドスピードの違いに対して過敏に変動しにくい特性を持っています。これは、フェースミーリングの微細なパターン改良によるもので、ボール表面のカバー材との摩擦係数を安定化。ラフからのショットやウェットコンディションでも、スピン量のバラつきがv2比で約20%低減しています。
そのため、グリーン周りでの再現性が高く、開き打ちとスクエア打ちの両立が容易になっています。芝質や天候に左右されにくく、どの環境下でも同様の感覚で距離を合わせられる点が、シリーズ中でも高い評価を得ている理由のひとつです。
j spec 4の性能と人気の理由

j.spec 4は、フォーティーンがこれまで培ってきたスピンテクノロジーとヘッドバランス理論を統合し、シリーズ最高レベルの安定性を目指したモデルです。開発コンセプトは「再現性の極限」。重心位置とフェース厚の最適化によって、拾いやすさと打点の安定感が劇的に向上し、幅広いライコンディションに対応する完成度の高い仕上がりになっています。
重心設計と打点安定のメカニズム
j.spec 4では、重心の縦位置とフェース厚の配分を再設計し、フェース下部の厚みを約0.2mm増加させています。この微調整により、低重心化と慣性モーメント(MOI)の上昇が同時に実現され、フェース下部でのヒット時にもスピン量が安定します。結果として、低めに出して強いスピンで止めるショットや、高く上げて柔らかく落とすショットのいずれも再現性が高まりました。
さらに、フェース表面にはフォーティーン独自の「ハイフリクション・ミルドパターン」を採用。これにより、ボールとの摩擦係数が高まり、ルール適合範囲内で最大限のスピンを発生させることが可能になっています。
操作性と構えやすさ
人気の理由としてまず挙げられるのが、構えたときの「顔の良さ」と「座りの自然さ」です。アドレス時にフェースが地面と平行に見えやすく、リーディングエッジの浮きが少ないため、プレーヤーはショットイメージを明確に描きやすくなっています。
特にフェースを開閉して使う場面では、ソール後方の逃げ角が絶妙に効いており、開いた状態でもヘッドの座りが安定。ロブショットやフェード系のアプローチでも、打点のズレによる打ち出しミスが少なくなります。
季節変動への適応と国内評価
日本のゴルフ環境は季節による芝の変化が大きく、夏の洋芝や冬の薄芝ではアプローチ性能に差が出やすい傾向があります。j.spec 4は、こうした環境差に強いモデルとして開発され、ソールの滑走性と芝噛み性能のバランスを調整。芝が薄く硬い冬季でも刺さりにくく、逆に柔らかい芝の夏季では跳ねにくいという「四季対応型」の設計を実現しました。
その結果、シーズンを問わず距離再現性を損なわずに使える点が、多くの上級者やツアープロから高く評価されています。
総評
j.spec 4は、フォーティーンMTシリーズの到達点といえる仕上がりで、プレーヤーの打点精度をサポートする技術的進化が随所に見られます。構えたときの安心感、スピンの安定、そして芝質を問わない万能性が、数多くのゴルファーに選ばれる理由です。
その完成度の高さから、シリーズを通じて最も評価の安定したモデルとして、フォーティーンのブランド信頼性を象徴する存在となっています。
後継モデルの特徴と選び方

フォーティーンMT-28シリーズは、初代から続く精密な削り出しとフィーリング重視の設計で多くのプレーヤーに支持されてきました。その系譜を引き継ぐ後継モデルは、ルール適合性・寛容性・操作性のバランスを最適化したウェッジとして進化を遂げています。
現行ラインでは、フェースミーリングや重心設計がより精緻化され、あらゆるスイングスタイルに適応できる構造となっています。
ソール形状とバンス量の見極め方
後継モデルを選ぶ際、最も重視すべきはソール形状とバンス角の組み合わせです。ソール形状はスイング軌道やコース環境に直結する要素であり、以下の基準が参考になります。
- 開いて使う機会が多いプレーヤー:ヒール側に逃げ角を設けた「Cグラインド」または「Mグラインド」系が理想的です。フェースを開いた際の座りが安定し、入射角が深くなりにくいため、繊細なロブショットやフェード系のアプローチに適しています。
- スクエア主体のプレーヤー:接地長のある「フルソール」タイプを選ぶことで、地面との接触が安定し、インパクト時の直進性が向上します。スクエアヒットによるスピンコントロールが容易になり、距離感の再現性が高まります。
- バンカーが苦手なプレーヤー:標準より1〜2度高いバンス角(例:12〜14°)を選ぶと、砂の抵抗を受けてもヘッドが潜りすぎず、エクスプロージョンショットでの許容幅が広がります。
フェースミーリングとロフト設定
後継モデルでは、フェースの溝規格が「新溝ルール(2010年改訂)」に適合しています。フォーティーンの最新モデルでは、CNCミーリング加工の精度が±2μmという極めて高いレベルに達しており、スピンの立ち上がりと再現性が大きく向上しています。
ロフトは、使用環境と目的に応じて組み合わせるのが基本です。例えば、48°〜52°はピッチング・ギャップ域、56°〜58°はサンド・ロブ域に相当し、2〜4°刻みで揃えると距離ギャップを均等に保てます。
比較イメージ(歴代の傾向を踏まえた選定軸)
| モデル世代 | 特徴 | 適したプレーヤータイプ |
|---|---|---|
| MT-28 v2〜v3 | 操作性重視・小型ヘッド | フェースを積極的に開閉する上級者 |
| MT-28 v4〜v5 | スピン安定・高精度フェース | 芝や天候の影響を抑えたい中上級者 |
| j specシリーズ | 日本芝対応・バンス最適化 | 柔らかい芝や浅いバンカーでプレーする人 |
| 現行ルール適合モデル | スピン・寛容性の両立 | 安定感と操作性をバランス良く求める層 |
実践的な選定アプローチ
プレー環境が高速グリーン中心である場合、現行ルール適合の新世代モデルを選ぶのが基本方針です。バンス角やグラインドを自分のスイングタイプに合わせ、最終的には「打感」と「構えやすさ」を軸に決定するのが実践的な進め方といえます。
特にフォーティーンの最新シリーズは、鍛造精度や重心位置設計に関する技術データが公開されており(出典:フォーティーン株式会社 公式技術情報 )、モデルごとの性格を客観的に比較できる点も信頼性を高めています。
MT-28を使っている人の口コミ・感想レビュー
実際のユーザー評価を整理すると、フォーティーンMT-28シリーズは「打感」「スピン性能」「距離再現性」の3点で高い満足度を得ています。特に軟鉄鍛造ならではの柔らかい打感と、インパクト時のフェースへの“乗り感”を好意的に評価する声が多く見られます。
打感・スピンに関する評価
多くのユーザーが指摘するのは、短い距離でのスピン立ち上がりの早さと、スピン量の安定性です。フェースミーリングの精度が高いため、ボールの種類を問わず一定のスピンを維持でき、特にグリーン周りで「一度止まって、少し戻る」動きを実現できる点が好評です。
また、フェースを開いて使ったときの座りが自然で、構えた瞬間にショットイメージを描きやすいという意見も多く寄せられています。
ラフ・バンカーでの抜け性能
芝の抵抗を受けにくく、ヘッドが自然に滑り抜ける設計が高く評価されています。とくにj specシリーズにおいては、日本芝の柔らかさに合わせたソール形状が好影響を及ぼしており、深いラフや湿った芝からでもスピードロスが少なく、安定した高さを出せる点が魅力です。
注意点と中古購入時のポイント
一部の旧世代モデル(v2〜v4など)は、新溝規制に非適合となるため、公式競技での使用には注意が必要です(出典:The R&A, St Andrews「クラブに関する規則」)。また、中古市場ではフェース面の摩耗やソールの削れ具合が性能に直結するため、購入前に状態確認を徹底することが推奨されます。グリップやシャフトは消耗品と割り切り、ヘッドコンディションを最優先する判断が賢明です。
総評
フォーティーンMT-28シリーズは、単なるウェッジの枠を超え、「ショートゲームの精度を高めるための基準」として多くのプレーヤーに愛用されています。どの世代も明確な個性を持ちながら、共通して“打感と再現性”を軸に設計されており、自身のスイング傾向とプレー環境に合うモデルを選ぶことが、最も満足度を高めるポイントです。
まとめ|フォーティーン mt-28の歴代の魅力を総括
- v2からv5までの進化は操作性と寛容性の両面で実感できる
- j spec各世代は国内コース条件に適応し使い勝手が高い
- j specの2と3は開き打ちの座りと抜けの良さが魅力
- j.specの4は拾いやすさと打点安定で季節変化に強い
- v2は初代系の操作性を磨き上げ距離再現性を高めた
- v3は許容度向上でミスに強く中級者にも扱いやすい
- v4はミーリング精度向上でスピン立ち上がりが安定
- v5はルール内で初期スピンと停止力を最大化した
- MT-28の後継はソール形状とバンス量の最適化が要
- 高速グリーンでは適合世代を軸に選ぶのが現実的
- 中古購入はフェース摩耗とソールの削れ確認が肝要
- グリップやシャフトは交換前提でヘッド状態を重視
- 構えたときの顔の良さはコースでの再現性に直結
- ライ条件に合わせたロフトとバウンス組み合わせが鍵
- 自分の入射角と打ち方に合うモデル選定が上達の近道


