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こんにちは。地クラブLab、運営者のcanonです。
エポンと三浦どっちのアイアンが自分に合うのか、ネットで調べれば調べるほど迷ってしまいますよね。エポンと三浦どっちが飛ぶのか、やさしいモデルはどっちか、アイアンだけでなくドライバーやウェッジまで含めて比較しているうちに、余計に分からなくなっている方も多いと思います。
特に、エポンと三浦どっちの打感が良いか、どっちが操作性重視なのか、アイアンの難易度や寛容性、さらには価格や中古相場まで気になってくると、「もうどっちでもいいから誰か決めてほしい…」というモードになりがちです。ここ、かなり共感してもらえるんじゃないかなと思います。
この記事では、地クラブLabで日々試打している僕の視点から、エポンと三浦どっちを選ぶべきかを、ブランド背景・製造精度・モデル特性・スイングタイプ別の相性までまとめて整理していきます。エポンと三浦どっちがアイアンとしてやさしいのか、どっちが飛距離よりもコントロール重視なのかといったポイントも、できるだけ分かりやすく噛み砕いて解説します。
読み終わるころには、「自分のスイングタイプとゴルフスタイルなら、この条件ならエポン、この条件なら三浦」というところまでイメージできるようになるはずです。あなたのクラブ選びの迷いを、ここで一気に整理していきましょう。
- エポンと三浦のブランド背景と製造思想の違い
- 主要モデルの飛距離・方向性・打感の傾向と比較
- スイングタイプ別にどちらが相性が良いかの目安
- 新品・中古でエポンと三浦を選ぶときの注意点
エポンと三浦どっちが良い?ブランド比較の全体像
まずは、エポンと三浦どっちが自分に合いそうか考えるために、ブランドとしての成り立ちや設計思想の違いをざっくり整理しておきます。ここを押さえておくと、個別モデルの試打データや口コミを見るときも「なるほど、このブランドらしいな」と理解しやすくなりますよ。
ブランド背景と開発ポリシーの違い

エポンと三浦どっちが自分のプレースタイルにハマるかを考えるとき、いちばんの土台になるのがブランド背景と開発ポリシーの違いです。ここはちょっと濃い話になりますが、クラブの性格を理解するうえでかなり重要な部分なので、ゆっくり読み進めてみてください。
エポン:遠藤製作所発のプレミアムOEMから生まれたブランド
エポンは、新潟県燕三条に本拠を構える遠藤製作所の自社ブランドです。遠藤製作所自体は、世界中のトップブランドのヘッドOEMを長年手掛けてきたメーカーで、「一流ブランドの裏方」を長く担ってきた存在ですね。公式サイトでも、鍛造を軸にした高精度なヘッド製造と、美しい形状・打感へのこだわりが明言されています(出典:エポンゴルフ公式サイト「About EPON」)。
エポンブランドとしての開発ポリシーは、ざっくりいうと「高精度な鍛造技術をベースに、やさしさと打感を両立させたプレミアムクラブ」です。プロや上級者だけでなく、中級者でも使いこなせるモデル設計が多く、アイアンでもロング番手のやさしさに重点を置いたシリーズが目立ちます。
三浦技研:職人性とコントロール重視の設計思想
一方の三浦技研は、兵庫県姫路を拠点とする鍛造アイアン専業メーカーとして知られています。創業者・三浦勝弘氏の「一生もののアイアンを作る」という思想から始まり、今でも手作業の研磨や細かな形状調整を大切にしているブランドです。
三浦の開発ポリシーは、「打感・操作性・番手ごとの距離コントロールを最優先しつつ、現代ゴルフにも対応できる許容性を持たせる」というイメージが強いですね。飛距離性能を必要以上に盛らず、あくまでキャリー差の再現性やラインの出しやすさを重視しているのが特徴です。
エポンと三浦どっちがどんなゴルファー向けか
ざっくりとした方向性をまとめると、現時点での僕の印象はこんな感じです。
- エポン:ヘッドのやさしさと打感を両立させたい中級〜上級者、ロングアイアンもある程度使いたい人
- 三浦:ライン出しや弾道コントロールを重視する中上級者、競技志向でキャリー差の明確さを求める人
もちろんモデルによって性格は変わるので一概には言えませんが、エポンと三浦どっちかで悩んだときは、「エポン=やさしめで懐の広いプレミアム」「三浦=操作性と打感を突き詰めた実戦派」というざっくりイメージでスタートすると、検討がスムーズになりますよ。
製造精度・素材の違いを探る

次に、エポンと三浦どっちの製造精度が高いのか、素材の違いが打感ややさしさにどう効いてくるのかを整理していきます。ここは少しマニアックな話ですが、地クラブを選ぶなら、ぜひ知っておいてほしいポイントです。
鍛造工程と一貫生産体制の違い
エポンは、遠藤製作所の工場で一貫した鍛造・加工・仕上げが行われます。自社で金型設計からメッキ・塗装まで完結できる体制なので、ロフトやライ角、ヘッド重量の公差をかなりタイトに管理しやすいのが強みです。番手ごとの重量フローや重心設計を崩さずに量産できるので、セット全体の完成度が高くなりやすいですね。
三浦の場合は、伝統的な鍛造と職人の手研磨が色濃く残っているのが特徴です。モデルによっては、MCW(Miura Craftsmanship World)と呼ばれるカスタム研磨に対応しており、フェース形状・トップブレード厚・ソール形状をかなり細かく調整できます。その分、一本一本の顔付きにわずかな個性が出やすく、「ハマったときの一本の完成度」という意味では、非常に高い満足度を得やすいブランドです。
素材の違いが打感に与える影響
どちらも基準となるのは軟鉄鍛造ですが、使用している鋼材の種類や熱処理の温度管理などで、打感のニュアンスは変わってきます。エポンは、全体としてやや「もっちり」とした粘りのある打感になりやすく、フェースにボールが長く乗るような印象を受けるモデルが多いです。特に中空やポケット構造でも打感を損なわない設計が上手いと感じます。
三浦は、芯を食ったときの「潰していく」感触が非常にクリアで、インパクトの情報量が多いのが特徴です。わずかな打点ズレもフィードバックとして感じ取りやすく、上達を目指すゴルファーには武器になる打感と言えます。ただし、人によっては「シビア」と感じることもありますね。
エポンと三浦どっちが精度重視か
製造精度という意味では、エポンも三浦もプロユースに耐えうるレベルなので、「どちらが極端に良い・悪い」という話ではありません。違いが出やすいのは、
- 番手ごとの重量・ロフト・ライを揃えやすい量産精度(エポンがやや有利)
- 一本ごとの顔付きやソール形状を職人的に追い込みやすい柔軟性(三浦がやや有利)
といった部分かなと思います。
エポンと三浦どっちを選ぶかで迷ったら、「セット全体の完成度と安心感を重視するならエポン」「一本ごとの顔や研磨のニュアンスまでこだわりたいなら三浦」という視点で見てみると、自分の好みが見えやすくなりますよ。
モデル別飛距離・方向・打感の実測データ
ここからは、実際の試打データをベースに、エポンと三浦どっちが飛距離性能に優れているのか、方向性や打感の傾向がどう違うのかを整理していきます。あくまで一般的な目安ですが、クラブ選びの方向性を決めるには十分な材料になります。
マッスルバックでの比較イメージ
まずは、マッスルバック系の比較から。クラシカルなマッスルでも、エポン(AF-Tour MB)は中高弾道で球の伸びが良く、ほんの少しだけ飛距離でリードするケースが多いです。対して三浦(TB-ZERO)は、高重心寄りの設計やヘッド形状の影響で、やや高弾道かつスピン量がしっかり入り、グリーン上での止まりやすさと縦距離の揃いやすさに優れます。
同じヘッドスピード帯で比較した場合、7番アイアンのキャリーでエポンが5〜7ヤード前後伸びるケースもありますが、これはロフト設計や重心設計の違いによるものが大きいです。「飛ぶ=やさしい」とは限らないので、番手ごとの飛び方をどう組み立てたいかが重要になってきます。
セミキャビ・ハーフキャビの比較イメージ
セミキャビティやハーフキャビティ帯では、エポンは「ややストロングロフト+低重心+広めのスイートエリア」で、オフセンターヒット時もキャリーが落ちにくい設計のモデルが多いです。軽めに打っても球が上がってくれるので、中級者が「ちょっと背伸びしてマッスル寄りのヘッドを使いたい」ときにも対応しやすいですね。
三浦のセミキャビやハーフキャビ(ミウラアイアン CB-302等)は、ロフトやスピン量を適正に保ちつつ、フェース全体の剛性バランスを取ることで、フェード・ドローの打ち分けや高さのコントロールがしやすい方向に振っている印象です。結果として、「飛距離は十分だけど、あくまでコントロール優先」というキャラクターになることが多いです。
方向性とミスヒット時の挙動
| ブランド | 方向性の傾向 | ミスヒット時の挙動 |
|---|---|---|
| エポン | ややつかまり寄りでドロー傾向が出やすい | 初速と高さである程度カバー、右ミス減少 |
| 三浦 | ストレート〜ややフェード寄りの弾道設計 | 距離ロスはあるが曲がり量は予測しやすい |
エポンと三浦どっちが曲がりにくいかという質問をよくいただきますが、「ミスの出方がどちらのほうが自分にとって許容しやすいか」で判断するのがおすすめです。右の大曲がりを封じたい人にはエポン、引っかけフックを極力減らしたい人には三浦、というイメージで考えてみてください。
飛距離やスピン量の具体的な数値は、ヘッドスピードやボール、シャフトによって大きく変わるので、ここではあくまで一般的な傾向として捉えてください。正確な数値確認は、フィッティングスタジオや弾道計測器を使った試打でチェックするのが安心です。
マッスルバック/セミキャビティの利用適性

マッスルバックとセミキャビティのどっちを選ぶべきか、さらにエポンと三浦どっちのマッスル・セミキャビが自分向きなのか。このあたりは、スコアやヘッドスピードだけでなく、ラウンド頻度やゴルフの楽しみ方によっても変わってきます。
マッスルバックを選ぶメリット・デメリット
マッスルバックは、見た目の格好良さと打感のピュアさが魅力ですよね。一方で、やさしさという意味ではキャビティ系に劣る部分もあるので、エポンと三浦どっちのマッスルを選ぶにせよ、メリット・デメリットは押さえておきたいところです。
- メリット:ライの影響を受けにくく、弾道コントロールがしやすい
- メリット:芯を食ったときの打感が桁違いで、スイングの上達にもつながりやすい
- デメリット:重心が高めでミスヒット時の高さ・距離ロスが出やすい
- デメリット:ロング番手の難易度が高く、セッティングの工夫が必要
エポンのマッスル/セミキャビの特徴
エポンのマッスルは、見た目以上にやさしい設計のものが多く、ロング番手でも球が上がりやすいのが特徴です。フェースにボールが乗る時間が長く感じられ、フォロー側で弾道をコントロールするイメージを持ちやすいので、「マッスル入門機」としてもおすすめしやすいですね。
セミキャビティに関しては、トップブレードを薄めに見せつつ、バックフェース側でしっかりと慣性モーメントを稼ぐ設計が多く、構えたときのシャープさとミスへの寛容性をうまく両立している印象です。ロング〜ミドルはやややさしめ、ショートで操作性を確保する番手別設計が上手いブランドだと感じます。
三浦のマッスル/セミキャビの特徴
三浦のマッスルは、まさに「操作性の塊」といったクラブが多いです。ダウンブローにしっかり打ち込んでいくと、ターフごとボールを潰していくような感触があり、打点管理と入射角が安定している人ほど性能を引き出せます。反面、払い打ちやアッパー気味の入射だと、本来のポテンシャルが出しにくいケースもあります。
セミキャビは、ハーフキャビティ寄りのモデルを中心に、重心位置やソール幅を工夫することで、マッスルほどシビアではないけれど、しっかりとラインを出せる設計が多いですね。「マッスルほどストイックにはなりたくないけれど、キャビティすぎると物足りない」というゴルファーには、かなり刺さるゾーンだと思います。
どの層がマッスル/セミキャビに向いているか
マッスルを無理に使うと、距離ロスやミスの幅が大きくなり、スコアメイクに悪影響が出ることもあります。「カッコ良さだけでマッスルを選ぶ」のはかなりリスキーなので、最低でも練習場での打点分布や入射角の安定度を確認してから検討するのが安心です。
エポンと三浦どっちのマッスル・セミキャビにするか迷ったら、
- 少しやさしさをキープしつつマッスルの世界に入りたい → エポン寄り
- 操作性や打感を最優先し、多少の難しさは許容できる → 三浦寄り
という方向でまず考えてみるのがおすすめです。
打ちやすさ・難易度の比較

最後に、「結局エポンと三浦どっちがやさしいの?」という、多くの人が一番気になっているポイントを整理していきます。ここでは、アイアン全体の傾向に加えて、スイングタイプ別の相性も少し踏み込んで解説します。
総論としての「やさしさ」傾向
総合的な印象としては、「やさしさの平均値はエポン、ピーキーだけどハマると最高なのが三浦」というイメージです。エポンはモデルラインナップ全体で、重心設計やロフト設定を通して、ある程度ミスヒットをカバーしてくれる方向に設計されている印象があります。
三浦は、モデルによって難易度がかなり変わるものの、基本的には「飛びすぎない、スピンが入りやすい、打点の情報量が多い」という実戦向けの性格が強く、やさしさというより「上達に直結するクラブ」という立ち位置だと感じます。
スイングタイプ別の難易度感
ざっくりとした目安ですが、
- 払い打ち・ダフリが怖い → エポンのほうが安心感を得やすい
- しっかり打ち込むダウンブロー系 → 三浦のポテンシャルを引き出しやすい
- ヘッドスピードがあまり高くない → エポンのやさしめモデルを優先
- 競技志向でライン出し重視 → 三浦のセミキャビ/マッスルを検討
公式スペックだけでは分からないポイント
カタログスペック上のロフトやライ角、ヘッド体積だけを見ても、実際の難易度は読み切れません。特に、ソール形状・バウンスの付き方・重心高さといった要素は、実際に打ってみないとイメージしにくい部分です。
エポンと三浦どっちを選ぶにしても、可能であれば試打会やフィッティングスタジオを活用して、複数モデルを同じシャフトで打ち比べてみるのがおすすめです。地クラブLabでも、エポン アイアンのやさしいモデルの選び方や、三浦技研のアイアンは難しいが人気の真相といった記事で、個別モデルの難易度やターゲット層を詳しく整理しているので、合わせてチェックしてみてください。
なお、ここでお伝えしている傾向や数値のイメージは、あくまで一般的な目安です。正確な情報は各メーカーの公式サイトやスペック表を確認しつつ、最終的な判断は信頼できるフィッターやレッスンプロに相談しながら進めるのが安心ですよ。
エポンと三浦どっちで選ぶならこう考える
ここからは、「じゃあ具体的に、自分はエポンと三浦どっちを選べばいいの?」という疑問に答えるパートです。スイングタイプ・予算・カスタムの自由度・中古での探しやすさなど、現実的な条件を踏まえて整理していきます。
スイングタイプ別おすすめ条件

まずは、スイングタイプごとにエポンと三浦どっちが向きやすいかをまとめていきます。ここでは、ヘッドスピードや入射角、持ち球といった観点から、ざっくりとした目安を出していきますね。
払い打ち・レベルブロー寄りのゴルファー
ダウンブローが強くなく、どちらかというとレベル〜払い打ち傾向のゴルファーは、エポンのほうがマッチしやすいケースが多いです。ソール幅が適度にあり、リーディングエッジが刺さりにくい設計のモデルが多いため、多少手前から入ってもヘッドが抜けてくれて、結果として大きなミスになりにくいからです。
特に、ロング〜ミドルアイアンでその傾向が強く、「5番アイアンだけなぜかまともに当たらない」という悩みがある人には、エポンのやさしめアイアンを一度試してみてほしいところです。
しっかり打ち込むダウンブロー系のゴルファー
ハンドファーストに構え、上からしっかり打ち込んでいくタイプのゴルファーには、三浦のアイアンがかなりハマることが多いです。ダウンブロー入射でターフを薄く取っていくと、フェース面の安定感とソールの抜けの良さがしっかり感じられ、「ボールとターフを一体で押し込む」ようなインパクトが出しやすくなります。
このタイプは、三浦技研tc101は難しいのか真相と選び方のようなハーフキャビ系モデルから入ると、操作性とやさしさのバランスが取りやすいです。
ヘッドスピードと持ち球で見る相性
| タイプ | エポン向きの傾向 | 三浦向きの傾向 |
|---|---|---|
| ヘッドスピード40m/s未満 | やさしめロフトのエポン、カーボンや軽量スチールと好相性 | セミキャビ主体+柔らかめシャフトならOK |
| ヘッドスピード40〜45m/s | ほぼ全モデル選択可、飛び系も視野 | ハーフキャビやマッスルとの相性が良くなる帯域 |
| 持ち球が強いフック | ややつかまりすぎる可能性があるので要注意 | フェード寄り設計が多く、左ミスを抑えやすい |
あくまで目安ですが、エポンと三浦どっちかを選ぶ前に、自分のヘッドスピード帯と持ち球、入射角の傾向は最低限押さえておきたいところです。レッスンプロやフィッターに一度チェックしてもらうと、その後のクラブ選びがかなりスムーズになりますよ。
予算・コストパフォーマンスの観点から

次に、現実的な問題として「お財布」の話もしておきます。エポンと三浦どっちを選ぶにしても、ヘッド価格だけでなく、シャフト・グリップ・工賃まで含めたトータルコストで考える必要があります。
新品で組む場合のざっくりした価格感
地クラブ全般にいえることですが、ヘッド単体価格+シャフト代+組み立て工賃を合計すると、大手メーカー完成品アイアンより高くなるケースがほとんどです。エポンも三浦もプレミアム帯のブランドなので、「安く抑えたいから」といった理由で選ぶジャンルではありません。
ただ、「自分に合った一本を長く使う」という視点で見ると、コストパフォーマンスは決して悪くありません。むしろ、数年ごとに完成品アイアンを買い替え続けるより、しっかりフィッティングして一本を長く使ったほうが、トータルで見れば費用対効果が高い場合も多いです。
中古市場での価格とリセールバリュー
中古市場を見ると(ゴルフドゥ!オンラインショップ等)、エポンと三浦どっちも一定の人気があり、状態が良い個体は高値で推移しやすいです。特に限定モデルや人気マッスル・セミキャビは、中古でもプレミア価格がつくことがあります。これはデメリットでもありつつ、買い替え時のリセールバリューという意味ではメリットにもなります。
中古でエポンや三浦を探すときの注意点として、
- ロフト・ライ角がどこまで調整されているか
- シャフトの挿し直し歴やバランスの変化
- ヘッドの研磨や加工歴(削り過ぎの有無)
などをしっかり確認しておかないと、思った通りの性能が出ないことがあります。できれば実測値を出してくれるショップや工房での購入がおすすめです。
コスパ視点でのエポンと三浦どっち
コストパフォーマンスという意味では、
- ある程度やさしく長く使える一本を作る → エポン寄り
- 上達とともに性能を引き出せる一本を作る → 三浦寄り
という考え方もできます。どちらが正解という話ではなく、「何年スパンで、どんなゴルフをしたいか」をイメージして選ぶのが大事ですね。
カスタム・フィッティング対応の違い

地クラブの醍醐味は、なんといってもカスタムとフィッティングです。エポンと三浦どっちもカスタム対応は充実していますが、得意な方向性やスタイルには違いがあります。
エポンのカスタム傾向
エポンは、シャフトやグリップ、長さ・バランスなどの調整に加えて、ヘッドラインナップそのものが比較的やさしめ〜中上級者向けまで幅広く用意されています。フィッティングでは、「どのモデルがその人のスイングテンポや球の上がり方に合うか」を軸に、シャフトとのマッチングを詰めていくイメージですね。
軽量スチールやカーボンとの相性も良く、シニアや女性ゴルファーでも「本格派の打感を残しつつやさしくしたい」というニーズに応えやすいのが特徴です。
三浦のカスタム傾向
三浦は、ヘッドそのものの形状や研磨を追い込めるMCW対応モデルや、ロフトライ調整の幅広さが魅力です。フィッティングでは、シャフトやバランス調整に加えて、「どのモデルが狙い方や球筋のイメージにフィットするか」を重視して選ぶケースが多いですね。
たとえば、フェードを基準にラインを出したい人にはトゥ寄り重心のモデルを、ドローで距離を出しつつも左を消したい人にはやや重心距離が長めのモデルを、というように、ヘッドの性格とスイングの方向性を一致させるイメージでカスタムしていきます。
フィッティングを受けるときのコツ
エポンと三浦どっちのフィッティングを受けるにせよ、
- 「どんな弾道を打ちたいか」をはっきり言語化しておく
- いま使っているクラブの不満点を具体的に伝える
- 1回のフィッティングで結論を急ぎすぎない(可能なら再試打)
このあたりを意識しておくと、より自分に合った一本に近づきやすいです。
なお、フィッティング内容や料金体系はショップや工房によって大きく異なるため、正確な情報は各工房やメーカーの公式サイトを必ず確認してください。費用や工期、安全性に関わる部分は、最終的な判断を専門のフィッターやクラフトマンに相談しながら進めるのが安心です。
中古市場で探す際の注意点
最後に、中古でエポンと三浦どっちを狙うか悩んでいる方に向けて、チェックしておきたいポイントを整理します。新品でフルカスタムするのがベストなのは間違いありませんが、予算やタイミング的に中古から入るのも全然アリです。
ロフト・ライ角と番手フローの確認
中古アイアンで一番見落としがちなのが、ロフト・ライ角の変更加工です。前のオーナーが大きく立てたり寝かせたりしていると、番手間の飛距離差が崩れていることもあります。
エポンと三浦どっちも、軟鉄鍛造でロフトライ調整がしやすい分、過去に何度も調整されている可能性があります。購入前に、できれば実測値を出してもらい、番手ごとのロフト差がしっかり確保されているかをチェックしておきたいところです。
シャフト・バランス・総重量のチェック
シャフトが純正から差し替えられている個体は、中古市場では少なくありません。差し替え自体は悪いことではありませんが、
- 振動数や硬さが自分に合っているか
- クラブ長さとヘッドバランスのバランスが取れているか
- グリップの太さや状態が極端に偏っていないか
といった点はしっかり確認しておきましょう。特に三浦は、元々の設計がシビアなモデルも多いので、シャフトとの相性が悪いと「難しいクラブ」に一気に変貌してしまうことがあります。
ヘッドの研磨とフェース状態
中古の三浦ヘッドでときどき見かけるのが、「研磨され過ぎてしまっている個体」です。トップブレードがやたら薄くなっていたり、ソールのバウンスが消えるほど削られているものは、設計時のバランスが崩れている可能性が高いので注意が必要です。
エポンも、フェース面のスコアラインやサテン仕上げ部分の磨耗が進み過ぎていると、スピン性能や打感に影響が出てきます。中古で買うときは、できれば現物を手に取り、フェース面・ソール・トップブレードをしっかりチェックしておくと安心です。
いずれにしても、中古クラブ選びはリスクもあるので、最終的な判断は信頼できるショップや工房のアドバイスをもとに行うことをおすすめします。
エポンと三浦どっち:総まとめとしてどちらを選ぶべきか
ここまで、エポンと三浦どっちを選ぶかの材料を、かなり細かく見てきました。最後に、ざっくりとした結論を整理しておきます。
エポンが向いているゴルファーのイメージ
- 中級〜上級者で、やさしさと打感を両立させたい
- ロング〜ミドルアイアンのやさしさを重視したい
- 払い打ち傾向が強く、ソールの抜けでミスをカバーしたい
- プレミアムな所有感も大事にしたい
三浦が向いているゴルファーのイメージ
- ライナー系の強い弾道でラインを出していきたい
- 打感と操作性を最優先にクラブを選びたい
- ダウンブロー入射でターフを薄く取るタイプ
- 競技志向で番手ごとのキャリー差を明確にしたい
エポンと三浦どっちが「上」かという話ではなく、「ゴルファー側のスタイルにどこまでフィットするか」が本質だと思っています。極端な話、どちらを選んでも間違いではありませんが、あなたのゴルフの目的や楽しみ方に合わせて選ぶことで、クラブのポテンシャルを最大限に引き出せます。
最後に、エポンと三浦どっちを選ぶか迷ったときの「最終チェックリスト」をまとめておきます。この記事を読み終えたら、ぜひ一度自分の状況に照らし合わせてみてください。
チェックリストで整理してみよう
- 自分のヘッドスピード帯は?(目安でもOK)
- 入射角は払い打ち寄りか、ダウンブロー寄りか?
- 持ち球はフェード寄りか、ドロー寄りか?
- ラウンド頻度と目標スコアはどれくらいか?
- クラブに求めるものは「やさしさ」か「操作性」か?
- 新品でじっくりフィッティングするか、中古から入るか?
このあたりを整理していくと、自然とエポンと三浦どっちに寄せるべきかが見えてきます。迷ったら、まずはやさしめのエポンで「地クラブデビュー」をしてみて、そこから三浦のような操作性重視のクラブにステップアップしていく、というルートも全然アリです。
逆に、すでにある程度スイングが固まっていて、競技にも出ているようなゴルファーであれば、最初から三浦で「一生ものの一本」を作り込んでいくのも良い選択肢です。
大事なのは、「エポンか三浦か」ではなく、「自分のゴルフをどうしたいか」です。クラブ選びはあくまでその手段なので、最終的な判断は、信頼できるフィッターやレッスンプロとも相談しながら進めてください。
この記事でエポンと三浦どっちを選ぶかのモヤモヤが少しでも晴れて、あなたのバッグに「相棒」と呼べる一本が加わるきっかけになればうれしいです。正確なスペックや最新情報は必ずメーカーの公式サイトで確認しつつ、最終的な判断は専門家と相談しながら、納得のいく一本を選んでいきましょう。


