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こんにちは。地クラブLab、運営者のcanonです。
ムジークのOn The Screw FORGED COMBOアイアンについて、試打評価やスペック、飛距離や打感、ポケットキャビティ構造やSUS可変ウェイト、ダブルバウンスソール、軟鉄鍛造S20Cの特徴、口コミや評判、価格や中古相場まで一気に把握したいという人も多いと思います。
コンボアイアンという性格上、5番から8番までのキャビティと9番からのマッスルバックのつながりが気になったり、「本当にやさしいのか?」「ヘッドスピードがそこまで速くなくても使えるのか?」「他のムジークアイアンや有名メーカーのアイアンと比べてどうなのか?」といったモヤモヤも出てきますよね。
この記事では、試打レビューやフィッティング経験をもとに、このコンボアイアンの設計意図や打ちやすさ、シャフト選びの考え方、ラフからの抜け方、他モデルとの比較まで、できるだけ具体的に整理していきます。読み終えるころには、「自分のセッティングに入れるべきかどうか」がかなりクリアになっているはずですよ。
- コンボアイアンならではの構造と狙いどころがわかる
- 打感・飛距離・弾道のリアルな試打イメージがつかめる
- ヘッドスピード別の使いやすさやシャフト選びのヒントが得られる
- 他モデルや他ブランドとの比較から購入判断の基準が見えてくる
ムジークオンザスクリューフォージドコンボ評価を徹底ガイド
ここでは、コンボ構造の中身や素材、ミーリング加工、ポケットキャビティとSUS可変ウェイト、ダブルバウンスソールといったテクノロジー面を中心に、このアイアンがどんな思想で設計されているのかを整理していきます。まずはクラブの性格をしっかりつかんでから、後半の試打レビューを読んでもらうと理解が早くなるはずです。
製品の概要と特徴

このアイアンは、番手によってヘッド形状が変わるコンボ設計になっていて、ミドルはやさしいキャビティ、ショートはキレのあるマッスルバックという、いいとこ取りを狙ったモデルです。具体的には、5番から8番までがポケットキャビティ構造のキャビティバック、9番とウェッジ系がマッスルバックという構成になっています。
公式オンラインショップでは、5〜8番は打ちやすいキャビティバック、9番からAWはピンを狙うマッスルバックへと切り替えたコンボアイアンと明記されています。
素材は軟鉄鍛造S20Cを採用し、そのうえで精密CNCミーリング加工を施した構造です。フェースやバックフェースをミーリングで追い込むことで、重心位置やヘッド重量をしっかり管理し、番手ごとのつながりやフィーリングを揃えやすくしているのがポイントですね。これにより、番手ごとの挙動にバラつきが出にくく、ミドルとショートで違和感なく流れるような距離配分を実現できています。
5番から8番はバックフェースのポケットキャビティとトゥ側のSUS可変ウェイトによって、低重心化とつかまりの調整ができるようになっています。9番からウェッジはマッスル形状にすることで、つかまり過ぎを抑えつつ、ラインを出しやすい顔つきと挙動に振ってある設計です。こうした構造の違いが、ミドルとショートで求められる役割をそのまま体現しているのがすごいところです。
ざっくり言うと、「ミドルはオートマチック、ショートは狙える」設計のコンボアイアンというイメージです。フェアウェイウッド感覚でミドルをラクに打ちつつ、9番以降でピンをしっかり狙いたいというゴルファーにちょうどハマる構成になっています。
打感とフィーリングのポイント
打感は、典型的な軟鉄鍛造の「ねっとり系」というより、少し乾いたニュアンスを含んだ、芯のある柔らかさという印象です。ミーリングでフェース面をきれいに整えていることもあって、インパクトの情報量が多く、「どこに当たったか」がはっきり分かりやすいタイプですね。
打音は、いわゆるハイテク中空系アイアンにありがちな「カーン」という金属音ではなく、落ち着いた「キンッ」と控えめな高音に、しっかりした中低音が混ざる感じ。室内の打席でも耳障りになりにくく、ラウンド中でも同伴者にうるさく感じさせない音質です。
また、ミスヒット時のフィードバックも素直で、トゥ寄りに当たればちゃんと「トゥだな」と分かる程度の情報は残しつつ、「痛い」ほどにはならないバランス。アベレージゴルファーでも許容できるマイルドさと、上級者が求める情報量のバランスがうまく取れていると感じます。
良い打感は、スイングの自信につながります。球がきれいに出ている感触があると、トップからの切り返しやリズムが安定しやすいので、練習でもコースでもメリットが大きいです。
飛距離性能と弾道特性

ロフト構成は、7番で30度前後のいわゆるストロング寄りの設定になっていて、番手なり以上の飛距離を狙いやすいスペックです。さらに、公式スペック情報では、ロフト24〜46度、ライ角60.5〜63.25度、重量257〜296gという番手別の数値が示されており、細かく設計された構造が見て取れます。
ただ、いわゆる「飛び系アイアン」のように球が上がりすぎてスピンが極端に少なくなるタイプではなく、ポケットキャビティと低重心の組み合わせで、ある程度の高さとキャリーを確保しながら、スピン量も必要十分には入るバランスです。弾道としては、どちらかというと棒球寄りのしっかり前に伸びる球筋になりやすいですね。
ロフトとスペックの一例(おおよその目安)
| 番手 | ロフト(度) | ライ角(度) | ヘッド重量(g) |
|---|---|---|---|
| 5番 | 24 | 60.5 | 約257 |
| 6番 | 27 | 61.0 | 約264 |
| 7番 | 30 | 61.5 | 約271 |
| 8番 | 34 | 62.0 | 約278 |
| 9番 | 38 | 62.5 | 約285 |
| PW | 42 | 63.0 | 約293 |
| AW | 46 | 63.25 | 約296 |
※数値はメーカー公表値をもとにした一般的な目安です。実際のクラブはシャフトや組み上げによって変わる場合があります。
ストロングロフト+低重心という組み合わせなので、キャリーとランを合わせたトータル飛距離はしっかり出ますが、グリーンを狙うクラブとしての「止まり方」も意識されている印象です。特に9番以降のマッスルゾーンは、スピンがきちんと入ってくれるので、前に前に転がりすぎる感じはそこまで強くありません。
キャビティ構造と重心設計

このアイアンのキモのひとつが、5番から8番に採用されているポケットキャビティと、トゥ側に配置されたSUS可変ウェイトです。ポケットキャビティによってフェースの周辺部を薄くしつつ、バック側にボリュームを持たせることで、低重心化とスイートエリア拡大を狙っています。
トゥ側のウェイトは標準で2gが2個入っていて、別売のウェイト(0.5gや4g)に交換することで、ヘッド重量や重心距離、つかまりの度合いを微調整できるようになっています。ヘッドバランスを少し重めにしてシャフトを軽くする、といった組み合わせも作りやすい構造ですね。
重心距離を少し伸ばして直進性を上げるか、短めにしてつかまりを良くするかといった調整も、ウェイトの組み合わせ次第である程度コントロールできます。フィッティング前提の地クラブらしいポイントです。
9番以降はマッスルバック寄りのデザインですが、完全なフラットな肉盛りではなく、センター付近に少し窪みを持たせることで、キャビティ的な寛容性も残してあります。結果的に、ショートアイアンでも「鬼のような難しさ」には振っていないのが好印象です。
*追加のラインナップとして#5 ~ #Aまでマッスルバックで選べるようになりました。
対象ゴルファー層と扱いやすさ
対象ゴルファーとしては、ざっくり言うと「90台〜シングルまで」がメインゾーンという感覚です。完全なビギナー向けというより、ある程度スイングが安定してきて、「そろそろアイアンをステップアップしたい」「上達を見据えて長く付き合えるヘッドが欲しい」という段階のゴルファーにフィットしやすいモデルですね。
とはいえ、5番〜7番のポケットキャビティゾーンはかなりやさしい設計なので、ヘッドスピードが40m/s前後のゴルファーでも十分使えます。むしろ、7番をユーティリティ感覚で打ちたい人にとっては、ストロングロフト+高弾道の組み合わせがちょうど良い距離のギャップを埋めてくれるはずです。
「ミドルはオートマ、ショートは操作性重視」なので、フルセットで使うよりも、7番〜AWの5本セットをベースにして、必要に応じて5番・6番を足すという組み方もおすすめです。
同じムジークのアイアンとしては、よりユーティリティ寄りのやさしさを持ったモデルもあります。ブランド全体のラインナップや、より簡単なアイアンを検討したい場合は、ムジークICEアイアンを詳しく解説した記事も参考になると思います。>>ムジークICEアイアンの評価記事
デザイン性と構えた時の印象

構えたときの顔つきは、かなりストレート寄りのネック形状で、フェース向きが非常に分かりやすいタイプです。FP値も適度にありつつ、「出っ歯すぎず、グースすぎない」絶妙なライン。開いても閉じても違和感が出にくいので、操作性を求める上級者にも好まれやすい顔つきです。
トップブレードは極端に薄いわけではなく、少しだけ厚みを持たせてあるので、プレッシャーがかかる場面でも不安になりにくいところもポイント。バックフェース側はポケットキャビティやウェイトなど、いかにもテクノロジーが詰まっている見た目ですが、アドレスした時にはそういった「ゴテゴテ感」が一切視界に入ってこないのも好印象です。
全体のデザインテイストとしては、派手さよりも「渋さ」「上質感」を重視した印象で、キャディバッグの中でも主張しすぎず、それでいてクラブに詳しい人が見ると「おっ」となるタイプのアイアンですね。
ムジークオンザスクリューフォージドコンボ評価を試打から検証
ここからは、実際の試打データやフィッティングでのリアルな感触をベースに、このアイアンがコースでどれくらい戦力になるのかを深掘りしていきます。番手ごとの弾道傾向、シャフトを変えたときの挙動、ラフでの抜け、他ブランドとの比較など、実際のプレーを想定した“使ったときの顔”が最も見えてくるセクションです。
試打レビューによるリアルな感触

まず最初に、私が組んだ7番(ロフト30度)の試打から。ストロングロフトのモデルだと、構えた瞬間に「立ってるな…」という違和感が出ることもありますが、このモデルはトップブレードの厚みが最適に調整されているおかげで、ここが本当に自然です。構えやすく、ボールを拾う感覚もつかみやすいですね。
打ってみると、打ち出しは素直に高め。ポケットキャビティによる低重心化がしっかり効いている印象です。球が「フワッ」と上がるというより、「スッ」と押し出されるような直進的な上がり方をするので、アゲインストにも強いタイプの球筋になります。
弾道の強さについては、ストロングロフトモデルの中でもトップクラス。キャリーとランを合わせたトータル飛距離は、一般的な鍛造キャビティよりも約5〜8ヤードほど伸びやすいイメージです。もちろんこれは人によって差が出るので、数字はあくまで「雰囲気」として捉えてくださいね。
ミスへの強さはトゥ側が特に優秀。ポケットキャビティ部分のフェース周辺の厚み変化が活きていて、多少トゥに外しても球がしっかり前へ進む。「あ、持っていってくれたな」と思えるケースが多かったです。
一方でヒール寄りはややシビア。これは重心距離が長いわけではないので、ヒールミスが多いゴルファーはライ角調整やグリップ太さでフォローするのが現実的です。
このあたりの細かいニュアンスは、地クラブ系特有の“調整前提”のアイアンらしい部分ですね。実際、ヒール寄りミスが多い方はライ角を1°アップライトにしたり、持ち球が右の方は対策としてウェイトを軽くしたりという調整を行うケースが多いです。
もう少し掘り下げて言うと、構造上「フェースの芯を感じやすい」タイプの鍛造アイアンなので、スイング改造中の方より、ある程度スイングテンポが固まっているゴルファーのほうが結果が安定しやすいと思います。
シャフト別の性能変化と打ち比べ

このコンボアイアンは、ヘッド単体の素性がとても素直なので、シャフトを変えると性格がガラッと変わります。これは地クラブの楽しさでもあり、難しさでもあります。
まずスチール系。モーダス105/120あたりを入れると、「操作性寄りのプレーヤーズアイアン」という顔が一気に強くなります。特に120との相性はとても良く、フェースの向きが変わらないまま球が前へ押し出される感覚が強くなり、フェードを打ちたい時にラインが出しやすいです。
一方カーボンシャフトでは、OTシリーズやMCIと組むケースが多いです。OT85で組んだ時は、まるで別アイアンかと思うほど振り抜きの軽さが際立ちます。ヘッドが勝手に返ってくれる感覚があり、ミドル〜ロングで高さを稼ぎたい人には非常に扱いやすくなります。
ムジーク製品は全体的にカーボンとのマッチングが良いブランドです。このあたりは、過去のフィッティング記事でも触れているので、詳細が気になる方はムジーク パターサンドのレビュー記事もチェックすると全体像がつかみやすいですよ。
シャフトの選び方として、私がお客様に必ず伝えるポイントが「シャフトによってヘッド挙動のクセが大きく変わる」ということ。特にこのムジークのコンボアイアンは、ウェイト調整とシャフト特性を組み合わせた時の変化が顕著です。
ヘッドスピードの目安と相性
- HS 38〜42:カーボン(85〜95g帯)で軽量+高弾道の恩恵が大きい
- HS 42〜46:スチール(モーダス105/120)がバランス良し
- HS 46以上:重量シャフト+重めウェイトで操作性重視の仕上がり
もちろん、ヘッドスピードはあくまで参考値です。あなたのスイング軌道やテンポによって大きく変わるので、最終的にはフィッティングがベストですよ。
ラフでの抜けとダブルソール評価

ムジークのダブルバウンスソールは、実戦でのメリットが非常に大きい構造です。ソールの前側と後側で“当たり方”を変えることで、入射角が強いゴルファーでも刺さりにくい作りになっています。
実際にラフで試してみると、最初の一振りで「あ、抜けるなこのソール」と分かるレベルで違います。芝が絡んでもヘッドが前に進む手応えがちゃんと残っており、ミスしても距離ロスが出にくいのが好印象でした。
特に夏ラフのような粘りある芝質でも、深く入り込まずに抜けてくれるので、ミドルアイアンでもしっかり距離が残せます。トレーリング側のバウンスが効果的に芝を押しのけてくれるので、ダフリが少ない方でもメリットを感じやすい構造ですね。
ダウンブローが強いゴルファーほど、ダブルバウンスソールの恩恵は大きいです。入射角が深い方でも刺さらず、クリーンに抜ける感覚をつかみやすいので、特に中級者以降にメリットを感じると思います。
フェアウェイバンカーでも、リーディング側が鋭すぎず、手前の砂を少し噛んでもある程度前に出してくれる寛容性があります。ただし、ウェッジのような「バンカー専用の抜けの良さ」ではないので、あくまで“打てる選択肢が広がるアイアン”というイメージで使うと良いです。
他ブランドとの性能比較

コンボアイアンの比較対象としてよく名前が出るのは、三浦のTC-101や、エポンのAF-705/TC-101あたりのモデルです。これらは、どれもコンボでの流れの作り方が上手いモデルですが、ムジークのコンボは「ミドルのやさしさ」が一段階強いのが特徴です。
三浦やエポンは、打感と操作性に極振りしたモデルですが、ムジークは“やさしさ”と“打感”を両立した設計になっているので、ラインを出したい場面でも安心して狙える印象があります。
地クラブブランド全体の傾向を深く知りたい場合は、三浦とエポンを徹底比較した記事が参考になります。>>エポンと三浦の比較レビュー
超飛び系アイアンと比べると飛距離性能は控えめですが、スピン量がしっかり入るため、“止められる飛距離”を求める人にとっては非常に実戦的。コンボとしての完成度は、同価格帯の中でもかなり高い部類だと思います。
価格は時期やショップによって変動します。この記事で触れた数値はあくまで一般的な目安なので、正確な価格や在庫情報は必ず公式販売ページで確認してください(出典:ムジーク公式オンラインショップ)。
まとめ:ムジークオンザスクリューフォージドコンボ評価の総合結論
総合的に見て、このコンボアイアンは「ミドルのやさしさとショートの狙いやすさ」を極めて高いレベルで実現しています。ポケットキャビティによる高弾道・強弾道、マッスルバックの操作性、ダブルバウンスソールの抜けの良さ、S20C鍛造の柔らかい打感。どれも地クラブならではの高品質で、ひとつひとつの作り込みが丁寧です。
ヘッドスピードが極端に遅い方や完全なビギナーにはやや難しさがあるものの、90台前半〜シングルを目指すゴルファーなら長く付き合えるモデルだと思います。特に、ミドルをやさしく打ちたいけどショートはしっかり狙いたい、というゴルファーにはまさにベストマッチの一冊です。
結論:「見た目は渋く、中身は実戦的」──ムジークらしい完成度の高いコンボアイアン。試打すると、このバランスの良さと球質の強さにきっと驚くはずです。
最後に、この記事で紹介した数値や弾道傾向はあくまで一般的な目安です。正確なスペックや最新情報は必ず公式サイトで確認し、最終判断は工房や専門フィッターに相談するのがもっとも安全です。

